Level 1

# その夢、いくらで叶えましたか?

その夢、いくらで叶えましたか? 第1回

#01 Saori Suzuki 鈴木 沙織さん
サンドイッチ専門店『Sandwich&Co.』オーナー

モバイルゲームの世界から、毎日の食を届けるサンドイッチ専門店オーナーへ。
「自分が本当に打ち込めることを仕事にしたかったんです」


モバイルゲーム全盛期、ゲームのデータベース作成業務をしていた鈴木さんは、ある求人を目にし、転職を決意します。
「私自身、正直、ゲームにはあまり興味がなかったんです。そんな気持ちのまま、お客さんに課金してもらって、それで自分が収入を得るということが、どうしても納得いかなかったんですよね」
そんなとき、たまたま目にしたのが、食材宅配会社がエンジニアを募集しているという情報。「子どもにも食べさせられる安全な食材」という、その会社の理念に心を動かされ、エンジニアとして食の世界で働くことを決めました。そして、その選択が、現在オーナーを務めるサンドイッチ専門店『Sandwich&Co.』へつながるスタート地点だったのです。

20190718_nomura_suzukisan_02.jpg

― 第1部 ―
転職で見えてきた、「自分にしかできないこと」

-エンジニアからサンドイッチ屋さんへ。思い切った転職のように見えますが、何がきっかけだったのでしょうか?
食品宅配会社では残った野菜をいただいていたのですが、それを使ってお弁当を作り始めたことです。でも、一人分の小さなお弁当って、思ったほど野菜を消費できないんです。そんなとき、野菜をたくさん挟めるサンドイッチがベストだと思い立ち、毎日サンドイッチを作るようになりました。サンドイッチならお弁当箱もいらないし、しかも栄養も満点。そんなサンドイッチに、作るごとに魅力を感じるようになりました。

-鈴木さんのInstagramには、美しいサンドイッチの断面が並びますね。
半分に切ったときに断面がきれいな層になるように意識しています。
サンドイッチはその日ある食材をなんでも使えるし、野菜の他に、お肉、魚、卵などいろいろ挟めば栄養バランスも抜群。子どもから大人まで毎日食べられる完全食だと思っています。その魅力に気づいてからは、ますますサンドイッチにハマってしまって、「明日の具材は何にしよう」って毎日そのことばかり考えるようになりましたね。そうして日々Instagramに投稿するようになったら、次第にフォロワーさんが増えていきました。

-いつ頃から、自分のお店を出すことを考え始めたのでしょうか?
Instagramを始めて2年ほど経つと、フォロワーさんが1万人に達し、本の出版やテレビ出演のお話をいただけるようになったので、「このまま続けていればサンドイッチの魅力をもっと多くの人に伝えることができるかも」と思い始めました。その間に結婚したこともあり、自分のライフスタイルが大きく変化していく中で、節目でもあった30歳で店を出すことを決めました。

-ご家族の皆さまをどのように説得したのでしょうか?
ただ「サンドイッチ屋さんになりたい」と訴えるだけでは誰でも心配になりますよね。ですから、家族には自分がどれだけサンドイッチが好きで、なぜ仕事にしたいのかを理解してもらえるよう、気持ち、ビジョン、資金計画などの事業計画書を作ってプレゼンしました。その結果、主人の両親や自分の家族の理解を得られ、最後は父に背中を押してもらえました。


― 第2部 ―

起業に向けて進み出すも、

「まず最初の課題は資金繰り」

-起業に向けて、お金の準備はどのようにしたのでしょうか?
お店を出すことを決意したものの、そのための十分な資金はありませんでした。ですから、それまでの自分の預金を開業後の運転資金として残し、出店準備には銀行からの借り入れ、両親からの支援金、それと、クラウドファンディングで得たお金を充てました。

-結果的にかかった費用の総額は、当初の想定と比べていかがでしたか?
起業を決意した時に想像していた予算とはかけ離れたものでした。
ざっくりですが、店舗不動産費用約200万円、内装工事費用約900万円、厨房機器約300万円、備品や運転資金に約100万円の経費がかかりました。事前に下調べはしていましたが、自分が納得できるお店を準備するためには想像以上に費用がかかってしまいました。

-開業に向けたお金の使い道で、こだわった点があれば教えてください。
お店の内装です。住宅街にある店舗なので、お子さんを連れて来店される方も多いと予想しました。ベビーカーを押すママさんや小さなお子さんでも利用しやすい店にしたいというこだわりがあり、内装費はあまり削ることのできない費目でした。
家族が理解をもって資金援助してくれたり、開店準備に友人が手伝いに来てくれたりと、周りの人からの協力を得ながら準備を進められたことは本当にありがたいですし、店の仕上がりにもとても満足しています。

-営業を開始してみてから、予想以上にお金がかかると感じたのはどんなことでしょうか?
人件費です。これは本当に想定外でした。なぜなら、しばらくは自分ひとりで運営していくつもりだったからです。でも開業当初から予想以上にたくさんのお客様に来ていただき、スタッフを雇わないと店が回らなくなってしまったんです。しかも忙しさにはばらつきがありました。天気に左右されることはもちろん、1日の中でも、猫の手も借りたいほど混む時間帯もあれば、逆に客足が減る時間帯もありました。そういう状況を経験するまで、スタッフを雇ってお店を切り盛りするということがこれほど難しいとは予測できていませんでした。

20190718_nomura_suzukisan_03.jpg

― 第3部 ―
価格や売り上げと向き合う日々。
「蓄えやお金の価値に対する意識は自然と高まります」

-スタート時の苦労やこれまでの経験を踏まえて、お金に対する考え方や価値観は会社員の頃と比較して変化しましたか?
今思えば、会社員の時は忙しい時期でも暇な時期でも、毎月変わらず一定額のお金を手にできていたんだなぁと感じます。今は、頑張ったところで売り上げが伸びない日もあれば、予想以上に売り上げが伸びる月もあります。毎日、毎月変動する売り上げと向き合うことはとても大事ですし、売り上げをプラスにし続けることを常に考える必要があります。お客様の立場に立った価格設定や店づくりをしながらも、売り上げが安定しないと、せっかく好きなことを仕事にしたのに楽しめないですね。安定した売り上げにつなげて初めてやりがいを感じます。

-今後のライフプランを教えてください。また、将来に向けて、どのような準備をしていますか?
やりたいことができたときに、スムーズに実現できるようにお金は準備しておきたいと思っています。現状では私しかお店を回せないので、長期間休まざるを得ない状況になった時への備えが必要だと感じています。具体的には、病気やケガなどで入院した場合、その間の家賃分を支払うための保険に入っています。また、これから子供ができた場合にも、出産前後に少なくとも数ヶ月は休業しなければなりません。そのための家賃は今のうちに準備しておく必要があると思っています。誰かにお店を任せるという方法もありますが、その準備のためのスタッフの募集や実務教育、さらには人件費を考えると、いざという時はむしろお店を休む方が費用は抑えられると思っています。私としては、子育てもお店も両立させたいので、ベビーシッターや店の近くの保育園をしっかりとリサーチして無理なく続けられる方法を探していけたら、と考えています。

-これからの『Sandwich&Co.』について、どのように考えていますか?
店をもっと大きくしたいとか、2号店を出したいとかいう思いは、今のところ持っていません。(笑)ただ、この場所で楽しみながらやっていきたいという思いは常に持っているので、出産や育児でライフスタイルが変化したとしても、自分の生活の一部として『Sandwich&Co.』はここにあると思っています。

20190718_nomura_suzukisan_04.jpg

趣味で始めたサンドイッチづくりをきっかけに、いつしか自分のお店を持つという夢を抱くようになった鈴木さん。しかし、実現までには、様々なお金の問題と向き合ってきた様子。
将来を見据え、ライフプランを立てながらお店を経営する姿からは、サンドイッチへの愛情だけでなく、夢に向かって一歩踏み出す勇気をもらうことができました。

あなたは今、どんな夢を描いていますか?
夢に向かって挑戦するあなたを、Funds-iはこれからも応援し続けていきます。


―――――――――――――――――――――――――――――――――
鈴木さんが夢を叶えるまでにかかった金額:

店舗不動産費用:約200万円

内装工事費:約900万円

厨房機器:約300万円

備品や運転資金:約100万円

TOTAL:約1500万円
―――――――――――――――――――――――――――――――――


【プロフィール】
サンドイッチ専門店『Sandwich&Co.』オーナー
鈴木 沙織さん
システムエンジニアとしてゲーム製作に携わったのち、食材宅配会社へ転職。自身のお弁当用にサンドイッチを作り、Instagramで紹介するうちに、自分の店を持ちたいという思いが募り、開業を決意。2017年春、東京・世田谷区にサンドイッチ専門店『Sandwich&Co.』をオープン。

販売会社

  • 野村證券
  • 秋田銀行
  • 足利銀行
  • 安藤証券
  • イオン銀行※2
  • 池田泉州銀行
  • いちよし証券
  • 今村証券
  • 伊予銀行
  • 岩井コスモ証券
  • 岩手銀行
  • auカブコム証券
  • SMBC日興証券
  • SBI証券
  • FFG証券
  • 大垣共立銀行
  • 岡崎信用金庫
  • 岡三証券
  • 岡三にいがた証券
  • 岡地証券
  • OKB証券
  • 香川証券
  • 鹿児島銀行
  • 関西みらい銀行
  • 北九州銀行
  • 木村証券
  • 九州FG証券
  • 紀陽銀行
  • 京銀証券
  • 京都銀行
  • 京都信用金庫
  • 極東証券
  • きらぼし銀行
  • きらぼしライフデザイン証券
  • 熊本銀行
  • 京葉銀行
  • 寿証券
  • 四国アライアンス証券
  • 静岡中央銀行
  • 静銀ティーエム証券
  • 十八親和銀行
  • 十六銀行
  • 証券ジャパン
  • 常陽銀行
  • しん証券さかもと
  • スマートプラス
  • スルガ銀行
  • ソニー銀行
  • 第一勧業信用組合
  • 第四北越銀行
  • 但馬銀行
  • 筑邦銀行
  • 千葉銀行
  • ちばぎん証券
  • 千葉興業銀行
  • 中銀証券
  • 中国銀行
  • 筑波銀行
  • 東海東京証券
  • 東京スター銀行
  • 東邦銀行
  • とうほう証券
  • 鳥取銀行
  • 名古屋銀行
  • 西日本シティ銀行
  • 西日本シティTT証券
  • 八十二証券
  • 肥後銀行
  • 百五銀行
  • 百五証券
  • 百十四銀行
  • ひろぎん証券
  • 広島銀行
  • フィデリティ証券
  • 福岡銀行
  • 福岡中央銀行
  • PayPay銀行
  • PayPay証券
  • ほくほくTT証券
  • 北洋銀行
  • 北洋証券
  • 北陸銀行
  • 北國銀行
  • 松井証券
  • マネックス証券
  • 丸近証券
  • 三木証券
  • 三津井証券
  • 三菱UFJモルガン・スタンレー証券
  • 水戸証券
  • 宮崎銀行
  • むさし証券
  • 武蔵野銀行
  • 明和證券
  • めぶき証券
  • もみじ銀行
  • 山口銀行
  • 山梨中央銀行
  • 山和証券
  • 楽天証券
  • 琉球銀行
  • 労働金庫連合会
  • ワイエム証券

各販売会社によって取り扱いファンドは異なります。
詳しくは販売会社にお問い合わせ下さい。

インデックスファンドとは
インデックスファンドとは 特定の市場全体の値動きを示す指数(インデックス)に連動する運用成果を目指す投資信託です。
野村インデックスファンド 愛称:Funds-i(ファンズアイ)
野村インデックスファンド 愛称:Funds-i(ファンズアイ)とは、野村アセットマネジメントが設定・運用を行うインデックスファンドシリーズの愛称です。
商号:野村アセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第373号
金融商品取引業の種別:投資運用業、投資助言・代理業、第二種金融商品取引業
加入協会:一般社団法人投資信託協会/一般社団法人日本投資顧問業協会/一般社団法人第二種金融商品取引業協会